初めて物件を借りる方や、もう一度確認しておきたい方の為に、賃貸物件の借り方をわかりやすく手順化いたしました。
これだけの条件は明確に!
家 賃
共益費なども含め、毎月確実に払える金額を算出します。
間取り
収納は1間以上欲しい、台所は独立型など。
立 地
通勤・通学の便を考えますが、ある程度幅を持たせましょう。
築年数
新築や築浅にこだわるのかどうか。
駅距離
徒歩10分以内か?
それともバス便可能か?
種 別
絶対マンション・一戸建にこだわるか、アパート可か。
家賃などの予算を立てる
原則として家賃などの毎月払う費用は、月収の30%以内に。
毎月必ず払うことになるので、どんぶり勘定は禁物! 生活に支障をきたすような無理な金額を設定しないようにしましょう。
この月収の30%以下という数字に、ボーナスや臨時収入などの不定期なものを算入しないこと。
要するに確実に毎月入ってくる収入を出して、そこから予算を決めていくことが大切です。
例えば毎月25万円の収入があれば、その人が毎月払える予算の上限は約75,000円となります。
このとき、毎月払える予算の上限額には、家賃はもちろん、マンションなどでは管理費や共益費といった、
自分の部屋以外の建物の共有部分(エントランスやエレベーターホールなど)の維持管理に使われるお金や、
車がある場合は駐車場代、物件によっては駐輪場代や有線放送聴取料なども含めて考えた方がいいでしょう。
家賃などの予算を立てる
毎月決まって払わなければならない費用には、家賃以外にもいろいろありますから、
そこのところもしっかり頭に入れてから予算を立てましょう。
とくに管理費は物件によって額がかなり違うので、
よくチェックすること(管理人は巡回か常駐かエレベーターの有無などによって、大体安くて2,000円から高くて12,000円ぐらいまで)。
また、初めてのひとり暮らしなどで、収入が少ない場合には30%以下といっても負担に感じる程度が違うので、
その場合はもっと予算を少なめにしておいた方が無難です。
さらに契約時にはお金がかかる
さらに毎月の家賃とは別に、
契約するときには一般的に家賃の6カ月分ぐらい(礼金2カ月、敷金2カ月、仲介手数料1カ月、前家賃1カ月)が必要です。
この他にも引っ越し料金など、かかるお金は多いので要注意!
間取りや物件の広さにこだわりたい!
間取りや物件の広さにこだわりたいなら、現在の部屋をベースにして占有面積や、
あとどのくらい欲しいなど類推することはある程度可能になるでしょう。
以下、まったく初めて借りる人のためにそれぞれの間取りの標準占有面積を調べてみました。
シングル向けの1Kだと、通常は17~20㎡、部屋の広さに換算すると大体約6畳位。
新婚さん向け物件として2DKだと、占有面積は40㎡前後のものが多く、間取りは6畳2間にDKが6畳というのが通常のケース。
子どもも産まれてもうひとつ部屋が欲しい、という人には3DK以上の物件になるが、これで大体占有面積にして50㎡以上となって、
間取りの方も6畳3間にDKが4.5畳といったところ。
LDKタイプがあったら、すぐに手を打ったほうがいいかも!?
しかし最近では、ひとり暮らしの人の住み替えのケースで1LDKを希望することが多く、この傾向は新婚さんなどにも広まってリビングルーム人気が高い。従って、LDKタイプはつねに品薄な状態にあるので、見つけたらすぐに手を打った方がいいかも。
立地条件や駅からの距離について
次にチェックしたいのは駅から物件までの距離
毎日の通勤のことを考えると、なるべく近い方がいいのは誰しも考えるところ。
一般に駅まで歩いて15分以内までを徒歩圏としている人が多いようです。ということは、
歩いて15分以上とか、さらにそこからバス便となると家賃設定に影響してくるわけですから、
賃料が徒歩圏の物件より1割くらい安い場合もあります。
交通の便には絶対こだわるか、それとも安い方がいいか、ここが思案のしどころとなってきます。どうするのか、あらかじめ決めておいた方がベター。
新築にこだわるかどうか
一方、新築にこだわるかどうか、ということも大きな条件のひとつ。
特に新婚さんなどは、新築の人気が高い傾向が続いています。そのため春・秋のブライダルシーズンには、いい条件の新築物件は品薄になりがち。
そのあたりのことも考慮に入れてどうするか決めておきましょう。
ただ以前と違って一般に築年数が古いものほど安い、ということは一概にいえなくなってきていることに注意しましょう。
最近は家賃を低めに抑えた新築が増えてきているからです。
新築で家賃も手ごろという物件をみつけたら、早く行動を起こした方がいいでしょう。
そういう物件は早いモノ勝ちになるので即断即決です。
ねらい目はリフォーム物件?
築年数のたった物件といっても、キチンとリフォームが行き届いて、 しかも家賃がグンとお値打ちなら結局はオススメ物件ということもあります。その意味で新築にあくまでこだわるのか、 ということも事前に考えておくことが大切です。
リストアップした諸条件に優先順位をつけ、
ある程度幅をもたせておくことが大切になる!
その他にも、その人独自でこだわるポイントというのがあるでしょう。
「モノをたくさん持っているので収納の多い物件がいい」とか「ペットを飼いたい」、
あるいは「女性のひとり暮らしだから1階はいや」とか「多少不便でも駐車場があればいい」、
「お布団を干したいから日当たりが良くないと」、「バス・トイレ別でないと」などなど。
そういう譲れない条件を、一度紙か何かに書き出して整理しましょう。
ただし、あれもこれも、こだわっていると、「そんな物件はありません」ということになって、なかなか気に入った物件に巡り合うことはむずかしくなります。そんなことにならないように、リストアップした諸条件に優先順位をつけ、ある程度弾力性をもたせておくことが大切です。