賃貸借り方マニュアル05-申し込み~契約~引渡しMANUAL

初めて物件を借りる方や、もう一度確認しておきたい方の為に、賃貸物件の借り方をわかりやすく手順化いたしました。


借りる物件を決め、申込書を記入する

申し込み~契約~引渡し

内見の結果、借りる物件が決まったら、仲介店にその意思表示を行います。仲介店は借りたい人の詳細をその物件の大家さんに紹介することになるので、借りる人は入居申込書に記入します。「この物件を借りたいので、他の人にここを紹介しないでほしい」という意思表示として家賃1カ月分相当の申し込み金・預り金(正式な契約時に契約金に充当)を払うこともあります。
入居申し込みを行って、大体1週間ぐらいで大家さんの入居審査の結果が出てくることになっています。無事パスしたら、いよいよ契約に向けて準備開始!


契約に必要な書類と契約金を準備する

申し込み~契約~引渡し

まず契約日を決めます。通常申し込み、ないしは入居審査が通った時点から1~2週間以内に行われるのが普通ですが、新婚さんなどで家具の搬入などにタイミングがある場合など特別な事情があれば相談してみましょう。新築の場合は工事の進捗状態があるので、物件完成の直前に行われることが多いです。
このとき契約に必要な書類・契約金が提示されますので、契約日までに用意しなければならない(契約に必要な書類などは下に示しました)。保証人の印鑑証明書などは、遠くから取り寄せることになるかもしれないので、早めに依頼しておかないと契約日に間に合わないことも。また物件によっては、契約日に保証人の立ち会いが求められる場合もあります。そういう物件の場合は、保証人の都合も勘案して契約日を決めるべきでしょう。


契約日前に用意するもの

契約日当日に用意するもの

※これらの必要な書類などは、物件によって多少異なるので、必ず事前に仲介店に確認しましょう。

重要事項の説明を受け、契約書を取り交わす

契約日には、基本的には貸主である大家さんと、仲介を行う不動産会社の担当者、そして借主の三者が揃う。保証人立ち会いなら、保証人を入れて四者となります。 ですが、実際には不動産会社が貸主の代理となり、借主と二者で契約を行うケースがほとんどです。いずれにしても借主が契約を交わすのは、不動産会社の宅地建物取引主任者に重要事項の説明を受けてから。これは、これから借りようとする物件の詳細、契約内容についての説明なので少しでも疑問に 思っていることは質問し、その場で説明を受けるようにしましょう。

そして、契約書すべての内容を理解してから、初めて印鑑を押すように。訳が分からないまま契約したから、と後で契約内容をめぐってトラブルが起こっても、そんな理由は通らないことが多いので要注意。
とくに契約書で注意しなければならないのが、禁止事項と特約事項。禁止事項で多いのはペット や石油ストーブ禁止、ピアノ持ち込み不可、室内を許可なく改装しない、居住用に借りているので仕事で使 ってはいけないなど。どうしても気になる禁止事項があるなら、仲介業者に相談して、大家さんに交渉してもらいましょう。



契約日当日に用意するもの

申し込み~契約~引渡し

特約あるいは別記事項という形で最近多いのが、退去時の原状復帰の具体的な約束ごと。負担の割合が決められていることが多いが、よく見ないと借主が負担しなくてもいいようなものまで記載されていることも。入るときに出て行くときのことまで、と思うかもしれないが、これも最近トラブルになっているケースが多いので要注意!
基本的には部屋や建物の造作に関わる部分の修繕、原状復帰(風呂釜や給湯器 など)は貸主の負担。問題になるのは、壁紙の張り替えや畳の打ち直しなどで、これをどちらが負担するかは借主の住み方次第なので、どちらの負担かは契約時に確認すること。経年変化による消耗を除く、故意による破損などは借主の負担になります。


また、特に確認が必要なのが、契約の解除、更新についての条項。次の住み替えのときにいつまでに契約の解除を通告しなければならないか、さらに、更新の場合、更新料の有無などもぜひ確認しておきたいところです。すべてに納得がいった時点で、署名・捺印しましょう。



物件の引渡し

申し込み~契約~引渡し

契約書は貸主・借主ともに1部ずつ受け取って、契約金を支払えばその領収証や預かり証を書いてくれるのでそれも受け取ると、やっと新居の鍵がもらえます。さあ、いよいよ引っ越しに向けて忙しくなりますよ!